朝活で、樽前山(1022m)に行ってきました。山開き後、今シーズン、初めての樽前山です。(2022年6月22日)
樽前山といえば、毎回、「日の出」を楽しむ山として登っています。もともとは、混雑を避けるための早朝登山でした。人気のある山なので、シーズン中の週末や休日は、朝、暗いうちから駐車場が満杯なります。満杯なると規制がかかり、せっかく早起きしても、かなりの時間、遠く離れた林道入口で待機することになります。
そんな訳で、樽前山では、夜明け前、空がうっすら明るくなってくる頃に、登山口に立てるようプランを考えます。
暗い足もとに気をつけながら、樹林帯を抜けると、後方の空が朱色に染まっていることに気づきます。
お日様が昇ってくる方向は太平洋なので、遮るものが全くありません。時々振り返って、日の出をたしかめながら標高をかせぎます。
海が間近にあるからか、天候の変化が著しく、日によって、黄金色の海や、朝焼けの雲海など、いろいろな景色が見えてきます。
分岐のある稜線に出ると、そこからは強風にさらされます。それが常なのですが、なんと、今回は、ほぼ無風状態でした。
おかげで、おだやかな東山のピークで、休憩をとり、「日の出」と、溶岩ドームの「モルゲンロート」をゆっくり楽しむことができました。神々しいご来光は、時の流れを忘れ、いつまでも眺めていたくなります。
東山からは、いつものとおり、反時計回りに外輪山を歩きます。風不死岳への分岐辺りまでくると、風はほとんど無くなります。丁度の溶岩ドームの裏側につくタイミングで、ドームのピークの真上に昇ってくる、本日、2度目の日の出を眺めることができます。が、この日はあいにく雲が低めで、拝むことはできませんでした。
ここから西山の急登までは、ほんとにのどかな散歩道です。汗をかくこともなく、のんびり歩くことができます。
西山に向かう急登でひと汗かくと、ピークでは強風が出迎えてくれます。この日も、弱めですが風があり、心地良かったです。
このあとは、ヒュッテに向かう分岐まで、噴煙を上げシューシュー音を立てている鬼ヶ島(溶岩ドーム)を左手に見ながら、アップダウンを繰り返しながら進みます。
途中、樽前山神社奥宮で手を合わせ、ひと休み。もう分岐はすぐそこです。
「よくもまぁ、こんな急登を朝早くから歩いてきたもんだ」とつぶやきながら、足の負担を和らげるよう、小刻みに丁寧に歩きます。今冬から、ストックを使わない山歩きを始め、この日も使わずにおりてきました。
遠いむかし、今より身軽だった頃、「下山家」と自負したほど、重いザックを背にしても、バランスを崩さずスイスイ下りてこられたのに、今は、その見る影もありません。自分の体重に振り回され、転びそうになったりと、今回も「自分の敵は、自分の体重だ」と思い知らされる下山でした。
秋の山行までには、今より5キロ減を目指して「朝活を続けます」と、樽前山に誓うのでした。
樽前山に誘ってくれた山ガールと、スタートラインに立つ勇気を持てた奇跡に、感謝します。
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